手塚治虫氏の最晩年の作品です。 以前も吉川英治氏の「新・水滸伝4」、池波正太郎氏の「梅安冬時雨」と絶筆を取り上げてきましたが、この作品も手塚氏の病死によって絶筆となっております。 この絶筆を最後まで書き上げることができずに無念ととるのか、死ぬ間際まで好きな仕事ができて良かったととるかは意見が分かれるところだと思います。 私はファンとしては書き上げて欲しかったという残念さはありますが、死ぬ間際まで好きな仕事を続けることができたことを本人達は喜んでいたのではないかと想像しております。