社長日誌

DIARY

憑神(少しネタバレ)

 この本は浅田次郎氏原作の長編、同名で最近映画化もされております。
 この本を読んだきっかけは今まであまりないパターンで家内が珍しく漫画以外の本を買ってきて読んだ後、意味が判らないとかいうのでそれならということで読みました。
 家内は歴史がよくわからないので意味が理解できないと思っているようでしたが、私の感想では武士の死生観がピンとこないのではと感じました。
 「葉隠」にもある「武士道というは死ぬことと見つけたり」というような価値観が理解できなければこのラストシーンは理解できないでしょう。
 作品自体はコメディ仕立てですが、時代考証等はきちんとできているような点はさすが浅田氏の作品です。
 但し、私の偏見でしょうが浅田氏の作品は短編の方が良いように思います。
 この作品自体も全体の構想自体は素晴らしいのですが、長編故に少し間延びしている感じがしてしょうがありません。