社長日誌

DIARY

抜討ち半九郎

 池波正太郎氏の短編集です。
 表題の「抜討ち半九郎」他6編が収録されています。
 詳しく分かりませんが、この短編集はお亡くなりになる前数年の1980年代に書かれた作品と1960年代に書かれた作品の混成のようです。
 しかし、書いた時期の違いを感じさせる事がなく、池波氏の筆力がかなり早い時期から成熟していたことが感じられます。
 氏が亡くなって今年で18年、ご存命なら85歳ですが、もし今、生きていたならばどんな作品をお書きになっていたのかと考えると、今更ながら早逝されたのが残念でなりません。