社長日誌

DIARY

漂流教室

 最近はあまり新たに読みはじめたいマンガも見つからないので、インターネットでマンガのベスト100といったランキングを調べて何か面白いものでもないかと捜しました。
 たいていは既読のものでしたが、多くのランキング上位にランクインしているものの読んでいない作品に楳図かずお氏の作品「漂流教室}があります。
 実は子供の頃、確か「虫」というタイトルだったように記憶しているのですが、楳図かずお氏のマンガを読んで、ものすごく怖い思いをしてから、トラウマになったのか楳図氏のマンガを意識的に避けるようになっていたのです。
 しかし、これだけランクインしているのだから、きっと面白いのだろうと思い、読んでみると、確かにランクインするのもうなずける出来映えです。
 作品中にはグロテスクだったり、子供だと夢に出てきそうな怖い表現だったりするものが確かにありますが、それらを通して生き抜くことの大変さや重要性が強調されているのだと思います。
 この作品の初出は1972年、今から約40年前ですが、今なお古びた感覚は全くなく、時を経ながらも読む者に新鮮な感動を与えられるという意味では傑作と呼ぶに値すると思います。