社長日誌

DIARY

彼らが日本を滅ぼす

 著者の佐々淳行氏は元々警察官僚で、初代内閣安全保障室長を務めた方で、危機管理のプロであり、西川産業社長の御尊父でもあります。
 氏は徳島県出身である後藤田正晴氏と交流が深く「我が上司 後藤田正晴」という本をお書きになっていたので、以前にも著書を読んだことがありました。
 本書は東京西川チェーンの総会に参加した際にいただいたのですが、この本をいただいた翌日に私は東京で被災し、避難したホテルのロビーでこの本を読みました。
 しかし、明治以降、日本で大震災がおきるのはなぜ、毎回、政権基盤が弱い総理の時なんだろうかと思います。
 関東大震災の時は内紛で瓦解した高橋内閣の後を受けが、加藤友三郎が総理大臣だったのですが、震災の8日前に急逝しており、総理不在時におこっております。
 阪神淡路大震災の時は村山富市政権で、当時米軍嫌いの村山首相が米軍からの救援要請を断ったことが被害の拡大につながったとも言われております。
 今回の震災の初動の遅れについては、今後、明らかになってくると思いますが、言われていることが本当であれば残念でなりません。
 日本が滅びないように、我々一人一人が役割を果たしていくときが今なんだとつくづく感じます。