夜勤明けの睡眠
深夜勤務は、自然のリズムに反して働いている為、日中勤務に比べて身体への負担が大きいことが分かっています。
人は誰でも「生体リズム」、いわゆる体内時計というものを持っていて、これが睡眠や体温、気分などをコントロールしています。
ですが、深夜勤務をしていると、このリズムが狂ってくる為、深夜勤務明けの睡眠は睡眠バランスが崩れてしまいます。
ノンレム睡眠の量が増え、記憶を整理したり定着させたりするレム睡眠が減ります。そうすると、精神状態が不安定になったり、「よく眠れない」「疲れがとれない」「胃腸の調子が悪い」といった症状が出やすくなり、身体の調子を崩す元にもなってしまいます。
対処法
ではどうしたらよいのか、ということなのですが、これはもう、なるべく早く家に帰って眠るのが一番よいです。
また、生体リズムは太陽の光を浴びるとリセットされてしまうので、なるべく光の刺激を受けないようにする工夫が必要です。
夜勤から帰宅するときに、光の刺激を目から入れないようにサングラスをかける、寝室に遮光カーテンをつけるなどです。
しかし、夜勤明けは、なかなか寝付けないこともあるかもしれません。夜勤明けの朝から昼にかけての時間帯は、体温が上がってきて体が活動モードになるからです。
対処法として、体温調整があります。
よく眠る人は、日中、だんだんと体温が高くなって活動モードになり、夕方から夜になると体温が下がってきて、眠る前は体温が低くなります。
これを意識的に行い、体温をコントロールして眠気を起こさせるのです。
意識的に体温上昇の機会を一度作って、その反動で体温が下がるのを利用して眠りにつきます。
具体的に何をするかと言うと、夜勤明けで家に帰ってきたときに少々暑いお風呂に入ることです。
お風呂であたためられた身体が冷めていくのを利用するというわけです。
入浴を利用すれば、夜勤明けでも、体温コントロールで眠りにつきやすくなります。
ワンポイント
こういった事を利用して、深夜勤務を行う人も十分な睡眠を取って、体調管理に気をつけていきましょうね。