1日のうちで風邪を引きやすい時間帯はいつでしょうか?
埼玉県の歯科医が、来院した706人の患者に対して『風邪の症状に気がつく時間帯』について行った調査によると、「朝起きたとき」が47.5%、「夕方から夜」が29.5%、「昼間」が14%、「夜中」が3.3%、分からないが5.8%でした。
つまり、風邪の症状に気がつく時間帯は「朝起きたとき」が半数近くに上り、この歯科医は「朝起きる前の睡眠時間帯にウイルスなどの大繁殖が行われた結果、風邪が発症したとみるべき」と結論付けました。
朝、目が覚めたら風邪を引いていた経験はありませんか?
睡眠は、その日1日の疲労や失った体力を回復するために欠かせないものですが、ウイルスに対する抵抗力が弱まる時間でもあります。
なぜかというと、リラックスし眠っている状態の場合、唾液の分泌や唾液を飲み込む回数が少なくなるので、のどが乾燥してしまいます。のどが乾燥するとウイルスが繁殖しやすくなるので、睡眠中に風邪を引き、朝目覚めると風邪を引いたことに気づくようになってしまうのです。
だからと言って睡眠中に風邪を引くことを恐れるがあまり、睡眠時間を削るというのはもっての外です。睡眠は体力の回復をはかるのになくてはならないものですし、身体の抵抗力をつけるためにも大事なものだからです。
睡眠中に風邪を引かない為の工夫
・ベッドの脇に水を置いて、適度な湿度を保ち、乾燥を防ぐ。
・トイレに起きたときは、必ず水やお茶などを飲んで、のどを潤す。
・口を閉じて眠る。マスクをつけても気にならずに眠れる方は、マスクもお勧め。
・のどを温かく保つために、首の周りにタオルや手ぬぐいを巻いて眠る。
加湿器を使用するのもおすすめです。簡単ですので、皆さんも試してみてください。
ワンポイント
風邪しらずで快適な目覚めを目指しましょう。