快眠のすすめ

①　身体への影響
・コロナ太り
感染対策として在宅ワークやリモート授業を実施する企業や学校が増えました。通勤通学がなくなり、外出自粛に伴って運動をする機会が減ったことで体重が増加してしまう人が多くなっています。・睡眠不足
新型コロナウイルスの感染拡大を防止しながら日常生活を維持する「withコロナ」時代の中で、私たちは以前とは違う新しい生活様式を余儀なくされています。日常生活だけでなく様々な面で変化が起き、多くの人がストレスを感じながら生活するようになりました。

ストレスや生活習慣の変化から、「寝付けない」「途中で目が覚めやすくなった」「眠りが浅い気がする」と睡眠に悩む方が増えてきています。心身の休養である「睡眠」が十分に取れない不眠が続くことで精神的にも疲労が溜り、不安感や意欲の低下など「鬱」（コロナ鬱）状態になってしまう人も増えています。

②　心理的影響
・感染リスクが与える心理的反応
感染者数の増加に伴い、いつどこで感染するか分からない不安な状況で、自分が感染したときに家族が誹謗中傷を受けるのではないかといった恐怖がストレスの原因になっています。・環境の変化が引き起こす問題
「Withコロナ」の新しい生活様式に変化したことで、当たり前にできていた移動や外出が制限され、精神的な負担を引き起こしています。・情報が与える不安
連日報道されている新型コロナウイルスの感染者数の増加や、それに関連した専門家の見解などを見ることで不安な気持ちが高まってしまいます。

少しでも影響されにくい環境を作るにはどうすれば良いでしょう。

対策①　 規則正しい生活リズムを取り戻す
新型コロナウイルスが流行する前と生活リズムが変わっていませんか？テレワーク、リモート授業などで通勤通学の時間が無くなり、その分長く睡眠時間が取れるようになっても、以前と同じ生活リズムを心がけることが大切です。

対策②　 食事で免疫力を上げる
糖質・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素を意識して、バランスの良い食事を取るように心がけましょう。免疫力を高める食材として納豆などの発酵食品が効果的と言われていますが、バランスを意識した食事をすることが大切です。
また、野菜やキノコ類→タンパク質（肉・魚・豆腐など）→糖質（ご飯・パン・麺類など）の順番で食べると血糖値が上がりにくくなります。

対策③　適度な運動を心がける
免疫力を高める為に運動はとても大切です。
1週間単位で1日の平均歩数8000歩以上を目指してウォーキングをしてみましょう。自宅でも出来る運動としてアスリートやスポーツトレーナーが配信しているYouTube動画もおすすめです。簡単なエクササイズなど、自分に合ったものを探して体を動かしてみましょう。

対策④　良質な睡眠
平均的な睡眠時間が7時間未満の場合、8時間以上の人と比べると約3倍以上も風邪にかかりやすいというデータがあります。
その理由は「免疫機能」と「自律神経（交感神経・副交感神経）」の関係にあります。体の免疫機能を担う白血球の内、細菌と戦うのが顆粒球、ウイルスと戦うのがリンパ球です。顆粒球とリンパ球は自律神経によって生成されます。
このことから、自律神経のバランスが整うことで、細菌とウイルスに強い体が作られることが分かります。自律神経の内、交感神経は活動時（昼間）、副交感神経は安静時（夜間）に優位に働く特性があります。この為、安静時＝夜間に十分な睡眠を取らないと、副交感神経が十分に働かず、リンパ球の働きが低下し、ウイルス性の病気が発症しやすくなると考えられます。
また、自律神経は、体内のあらゆる器官の働きを司り、血管を拡張・収縮させて血液の流れをつくっています。体の免疫機能を担う白血球は血液に含まれる為、体中の血管を通って全身に行き渡ります。
睡眠不足で自律神経のバランスが崩れると血流が悪くなり、白血球の流れも滞ります。その結果、戦うべき細菌やウイルスが存在していても、免疫力が発揮されにくくなるのです。自律神経を整えて免疫力を発揮しやすくする為には、質の高い睡眠が大切だと言えます。

まとめ
今回は新型コロナウイルス感染拡大に関連した、心身への影響と対策についてお話させていただきました。日々の生活習慣を見直すことで免疫力を高めることが出来ます。免疫力を高めることはコロナウイルス以外の病気にも効果的なので、ぜひ試してみて下さい。