二日酔いの原因は睡眠不足?
年末になると、お酒を飲む機会が増える人も多いのではないでしょうか?ついつい飲み過ぎてしまうこの時期には、睡眠が特に重要です。
■二日酔いから回復するには?
一般的に言われるのは、水分をたっぷり補給することや胃に優しい消化のよい食べ物を口に入れることです。そして、同じくらい二日酔いから回復するのに役立つのが、睡眠なのです。
その理由は、肝臓の働きに関係しています。
■睡眠中の肝臓の働き
肝臓には、アルコールを分解するなど様々な働きがありますが、その働きのひとつにアンモニアを処理する機能があります。
アンモニアは起きている時に発生する老廃物ですので、起きている間、肝臓は絶えず処理をしています。しかし眠っている時は活動量が減るので、その分肝臓はアルコールの分解に力をそそぐことができるのです。
お酒を飲んだ後は気持ち悪くて眠れないという方もいるかもしれませんが、ちょっと我慢して一眠りすると、二日酔いからの回復は早くなります。
■睡眠で二日酔いを防止する
二日酔いにならないためにも睡眠は大切です。
経験があるかもしれませんが、睡眠不足の状態でお酒を飲むと、二日酔いになるケースが多いことがわかっています。しかしそれは、疲れが取れていないから酔いやすいというわけではありません。
これも肝臓の働きですが、アルコールはアセトアルデヒトという物質と水とに分解されます。ですが、睡眠不足の場合、アルコールの分解能力が落ちてしまうのです。私たち人間が活動するエネルギーは肝臓で作られて、肝臓に蓄積されます。そして、必要に応じて体にエネルギーを供給するのも肝臓の役割です。
しかし、活動時間が長くなる(=睡眠時間が短くなる)と、肝臓はエネルギーの提供に追われて休む時間がなくなるので、アルコールを分解する能力が半減してしまいます。そのため、体内に残るアルコールが増えて、翌日、二日酔いになりやすくなってしまうのです。
ワンポイント
前もって飲みに出かける日が分かっている場合は、前日は早く寝ることを心がけたり、体調を万全に整えてから飲みに出かけるのがよいかもしれません。