食事の後、すぐ横になると牛になる?
この言い伝えは日本全国で言われています。地域によっては他の動物の場合もあるようで、北海道では『犬』になると言われる所もあるそうです。他にも、東北の一部では貧乏になるとも言われています。
この言い伝えは『行儀が悪い』ということの例えに使われますが、最近では『太る』という風に使われる事もあります。実際、夜食べた後にすぐ眠ってしまうと、血液中の糖分がほとんど使われずに脂肪として蓄積されるので、太りやすくなります。
ただ、最近では食後に短時間の睡眠をとることは、脂肪の代謝を促進するノルアドレナリンを分泌させるのに有効だという事が分かってきました。ですので、食後10分~30分の短い睡眠ならば太らない、つまり牛にはならないのです。
しかし、短い睡眠では我慢できないけど太りたくない、という人には、最低でも眠る2時間前からは何も食べないようにすることをおすすめします。
北枕は縁起が悪い?
北枕の言い伝えは、お釈迦様が亡くなった時に頭を北に向けた事から『北枕イコール死者』という風習が定着しました。ゆえに、実際に縁起が悪いとは言えません。
むしろ地球をひとつの磁石として考えると、北枕は地球の磁力線に沿って寝ているので身体に良い、という説もあるくらいです。
枕の下に写真や絵を入れるとその夢が見られる?
精神医学や心理学の世界では、一般的に夢は思考の延長と考えられています。実際に、眠りに入る直前の会話や考え事が夢に影響することもあると思います。要は、見たい夢について考えながら眠りにつけば、何らかの影響があるということです。
したがって、写真を枕の下に入れる行為も、その写真について考えながら寝るという点では、多少の効果があると考えられます。
羊の数を数える
実はこれには効果があります。
眠れないときに「寝なければならない」と考えてしまうと、余計に寝られなくなります。
そこで「寝なければ」という気持ちを逸らすための手段として、羊を数えることは有効です。羊を数えるという単純な作業を繰り返すことで無心になり、眠りやすい状態になるからです。
ただ、羊を一生懸命に数えてしまうと、頭が冴えてきて眠れず逆効果になってしまいますので、注意点は『一生懸命数えないこと』です。
ワンポイント
眠りにまつわる言い伝えは数多くあります。昔から、たくさんの人が関心をよせていた表れなのかもしれませんね。