睡眠中の寝返り
眠りから醒めたときに疲れを感じたことはありますか?
起きてから、体に疲れを感じるというのは、寝返りが原因のことがあります。
寝返りは、時には寝相などといわれ、あまり良い風に言われないときもありますが、とても重要な機能のひとつです。
同じ姿勢で寝ていると、体圧でどうしても同じところを圧迫してしまいます。そうすると血流が悪くなってしまい、体に良くないので、無意識の内に行われているのが寝返りです。
医療や介護の現場でも、自分の力で寝返りがうてない方を、何時間かおきに動かして床ずれになるのを防いでいます。
しかし、重要な寝返りも、多すぎると起きたときに疲れを感じることがあるのです
寝返りの頻度
健康な人は7時間から8時間の睡眠中に20回から30回の寝返りを打ちます。
寝返りの回数の程度によって熟睡感に差が出る場合があります。
多すぎると、疲れを感じるようになりますし、少なすぎても血流が悪いままになってしまいます。
つまり、起きている時に適度な運動が大切なように、寝ている時にも「寝返り」という、ちょうどよい運動をしないといけないということです。
では、寝返りが増えたり減ったりするのは、どうしてでしょうか?
寝返りの打ちやすさを決めるポイントの一つは敷布団の硬さです。
布団の硬さ
敷布団が柔らかすぎるとお尻が沈み込んで動きにくくなるために寝返りの回数が減ってしまいます。
逆に硬すぎると腰が反ってしまうので、寝返りの回数が増える傾向にあり、動きが増えすぎて、熟睡間が得られなくなる場合があります。
起きた時に疲れが残っているなと感じる方は、自分が今使っている敷布団の硬さがちょうど良いか確かめてみるのもいいと思います。
敷布団の硬さがあっているか、確かめる方法をご紹介します。
自分に合った敷布団
まずは手ぬぐいのような薄くて伸縮性のあまりない布を用意してください。そして、手ぬぐいを3つ折にします。
それを腰の下に来るように敷布団に置いて、その上に横になります。そして、それをもう一人に抜いてもらいます。
完全に挟まって抜けない場合は敷布団が柔らかすぎる可能性があります。
そして、抵抗無く簡単に抜けてしまうと敷布団が硬すぎる可能性があります。
ちょうどいいのは、少し抵抗がある程度で、手ぬぐいが「すーっ」と抜けるくらいです。敷布団がちょうど良い硬さだとお尻の部分が適度に沈んだ寝返りの打ちやすい姿勢になっています。
応急措置にはなりますが、もし、試してみて柔らかすぎる場合は、腰に当たる位置にバスタオルなどを敷いたり、硬すぎる場合は、薄手のかけ毛布などを敷いて硬さを改善したりすることも出来ます。
ただし、あくまでも応急措置的なものですから、自分にあった敷布団をさがすということが重要です。
体圧分散を意識して凹凸(オウトツ)をつけたウレタンの布団などもありますので、興味のある方は一度お試しされるのも良いかもしれませんね。
ワンポイント
寝返りを改善して、疲れない眠りを手に入れましょう!