社長日誌
DIARY
2007.10.13
社長日記-その他
セザール・リッツ
先日も書いたように商業会セミナーでリッツカールトンの高野支社長の講演を聴きました。
講演の中で高野支社長がフランスの高級ホテル「ザ・リッツ」の創業者セザール・リッツにについて語ったのが印象的でした。
セザール・リッツが初めてパリでホテルを開業するときに客室全部にシャワーをつけたのだそうです。
ザ・リッツがパリにオープンした1898年当時、ホテルの各部屋にはシャワーがついていないのが当たり前で宿泊客は全て共同のシャワー室を利用していたそうです。
常識的に考えれば集中したシャワー室と各部屋のシャワーではホテルの建築コストは全く違います。
同業者にはこんなに建築コストをかけてリッツは潰れるだろうと言われたそうですが、逆に顧客の圧倒的な支持を得て大成功したということなのです。
また、当時のホテルでだすディナーはシェフにお任せのコース料理に限られていたのですが、メニューを見て好きな料理を選べるアラカルトメニューを初めて採用したのもこの「ザ・リッツ」であるとのことです。
冷蔵・冷凍設備がまともに完備されていない当時にメニューを広げてお客様の好きな注文を受けるということ自体、非常にリスクを背負うことになります。
これも同業者からは失敗するだろうと見られていたようですが、大成功に終わったとのことです。
現在では当たり前になっている色々なサービスもお客様に喜んでいただけるための様々な挑戦から始まったことがよくわかりました。