この本はアメリカに現存するビリー・ミリガンという多重人格者の半生を描いたノンフィクションです。
彼は幼児期の虐待が原因で24もの人格を内包するに至るのですが、これが原因で強姦事件を引き起こしてしまいます。
しかし、多重人格が認められ重犯罪を犯したにもかかわらず米国で初めて無罪となり精神衛生センターに収容されます。
このへんまでが「24人のビリーミリガン」という本に収録され、この「ビリーミリガンと23の棺」はその後日譚です。
現在の日本でも幼児虐待が多く報道されていますが、将来的にこのような不幸な事件に結びついていかないことを祈るのみです。