社長日誌
ミディアムレア
本日は商談の後、ロマンス小杉京都店店長の武本氏と一緒に創業290年京懐石で有名な美濃吉四条烏丸店へ食事に行きました。
私も武本店長もお酒はあまり飲まない方なので、食事中心のコースを頼むことにし、ステーキ懐石を注文しました。
ステーキを頼むとたいていは、焼き加減を聞かれるのですが、私は自分でお金を払う場合は、「ミディアム」と答え、ご馳走になるときは「ミディアムレア」と頼むことに決めております。
これには思い出があるのです。
私は大学を卒業してすぐに船井総合研究所に入社し、現在社長をされている小山政彦氏の元で働かせていただきました。
私が元船井総研で働いていたというと、売上アップのノウハウやチラシの作り方を習ってきたのかと周囲からは見られがちです。
確かにノウハウも勉強しましたが、それよりも小山さんからは社会人としてのスタンスや経営者としての生き様を学ばせていただいたのが非常に大きな財産となっております。
この「ミディアムレア」もその一つで、ある日小山さんにステーキをご馳走になって、私が焼き加減を「ミディアム」と答えると、こっぴどく叱られました。
「肉というものは良い肉ほどレアに近い方が美味しいに決まっているんだ。だから他人から良い肉ですよと言ってご馳走になるときには、レアせめてミディアムレアくらいまでで頼まないと失礼だ」ということなのです。
その時はそれくらいで、そんなに怒らなくてもいいじゃないかくらいにしか思いませんでしたが、時間が経つにつれ「ああいうことを通じて、小山さんは一流人としての常識やさりげない思いやりを学ばせてくれたんだなあ」と判ってくるようになりました。
ですから、いまも「ミディアムレア」と頼む時にはいつも小山さんの事を思い出し懐かしい気分になるのです。(^_^)