社長日誌

DIARY

中国出張こぼれ話

 中国出張記が佐々木チーフのお陰でアップできました。
 時間のある方はお読みくださいませ。
 出張記は現地で時間を見つけてできるだけ記しておりますが、やはり全てを記すのは不可能です。
 機会があればこぼれ話を書こうとおもいつきましたが、今回は中国出張の時に読んだ本についてです。
 「影踏み」横山秀夫著
 横山秀夫氏は警察を舞台にした小説で有名ですが、この作品は犯罪者を主人公にした点が異色の作品です。
 短編集ですが、一連の繋がりに違和感はなく、語り口も軽快なので読みやすく非常に良い作品に仕上がっています。
 私はこの作品で泥棒にも、空き巣(主に昼間、家人が不在時に泥棒する)、事務所荒らし、のび師(夜の家人が在宅中に忍び込み泥棒する)等といった種類があり、それぞれ得意とする分野があることを知りました。
 「男振り」池波正太郎氏
 禿頭病とお家騒動の話です。
 この作品は昭和50年頃、池波氏が50歳を超えて一番油が乗っていた頃の作品ですので、あっという間に読み終えてしまいます。
 昭和50年以降は「鬼平」「剣客」「梅安」「真田」の4大シリーズ以外の小説は極端に少なくなっておりますので、4大シリーズ以外で油の乗り切った時期に書いた数少ない中編の一つなのかも知れません。

 2作品の共通点は面白さと読みやすさですが、旅行に持って行く本は、読みにくいと困るし、早く読めすぎても本が足りなくなるしと選択に案外苦労しますよね。