社長日誌
DIARY
2009.01.07
社長日記-その他
吉田敬一教授
本日は中小企業家同友会の新春幹事会に参加して駒澤大学経済学部教授 吉田敬一氏のお話を聞きました。
内容は今回の不況が、従来の需給バランスからくる不況ではなく構造転換型の不況であること、そのためこれまでのような景気対策では脱出できないことなどをお話しされておりました。
特に景気浮揚の対策としてこれまでとられてきた「機関車論」=大企業に資金注入して大企業が活性化すると、先頭の機関車が後続車両を引っ張るように全体が活性化するという時代は終わり、「宇宙ロケット論」=宇宙ロケットのように本体は宇宙まで行って無事戻ってくるが、不要になったエンジン等は途中で切り離されてしまうということで大企業の活性化策をとっても大企業だけが延命し、下請けの中小企業を含め全体的な景気の浮揚効果はないという考えに変わってきているという話が印象に残っています。
また、昭和30年代に比べて、日本は豊にはなったが決して幸せになったわけではない。これからは消費者が豊になるお手伝いをするのではなく、幸せななるお手伝いをするビジネスが重要であるというお話もされておりました。
中小企業家同友会の役員会は参加した人が、得になる、勉強になる会でなければならないとはよくいわれますが、今回の吉田教授のお話は、当社の来期方針を策定している私にとっては、勉強になるお話で本当に参加してよかったと思います。(^^)