社長日誌
DIARY

2017.10.28
社長日記-その他
四宮信隆氏
本日は徳島北ロータリークラブの40周年式典に参加してきました。
記念講演は元在ポルトガル日本国特命全権大使の四宮信隆氏でした。
四宮氏は多くの国で外交官として活躍されましたが、特に一等書記官として勤務されたイランでの体験を中心にご講演下さいました。
氏の在任期間中はイランイラク戦争の真っただ中で多くの貴重な経験をされたということです。
その話から私が学んだことは、国際社会は正義や信義に基づき動いているのではなく、多くの場合、それぞれの国の国益の総意に基づき動いているということです。
イランイラク戦争開戦当時、国際社会はホメイニ師が率いるイランとサダム・フセインの率いるイラクが戦争することで漁夫の利が得られるということで傍観姿勢が明白であったこと、更にイスラエルは積極的に開戦当初不利であったイランを支援し戦争の長期化を図ったなどが話を聞いているとよく分かります。
また、終戦も化学兵器の使用やタンカー攻撃が本格化し放っておけなくなって初めて国際社会は動き始め、イランがこれを受け入れるのは一年後に戦局が不利に動いてからのことだというこもそれぞれの国益にそっての行動です。
また、化学兵器が使用され、各国大使館が防毒マスクを用意し始めたときに、日本大使館でも本国に依頼したのですが、防毒マスクを送ることは武器輸出三原則に抵触するということで送られてこなかったということも異常です。
しかし、新聞などの報道ではあまり語られないことが実際の当事者から聞ける機会は少ないので、本当に今回の講演は価値のあるものだと思いますね。(*^_^*)
