社長日誌

DIARY

水妖日にご用心

 田中芳樹氏の作品を久々に読みました。
 この「水妖日にご用心」は「薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズ」の新作です。(但し2007年刊、しばらく放置しておりました。)
 私は田中氏の作品を1986年頃から読み始めているので、読者歴20年を超える愛読者です。
 この薬師寺涼子シリーズでさえ第一巻は1996年に文庫の書き下ろしとして発表されたものですので、10年以上のお付き合いになります。
 この作品は警視庁を舞台に、ラブコメ&モンスター&オタク的な要素で味付けをしたものですが、10年以上経っても主人公の恋愛関係は一向に進展する様子もありません。
 しかし、田中氏の毒舌(筆)のみが強烈になってきて、多少辟易しております。
 元々、田中氏がストレス解消のために書き始めたシリーズだし、田中氏なりの根拠があってのことだとは思いますが、実在の人物を明らかに模した人物を作品中でこき下ろすのは、もう少し控えて欲しいものです。
 まあ、そんな厳しいこと言いつつ読んでしまうのが、ファンの辛いとこですね。