フランス料理の料理人だったという経歴を持つ拓未司氏の作品で、第6回の「このミステリーが凄い大賞」の大賞を受賞した作品です。
この作品では食事の表現が非常にリアルで、美食ミステリという呼ばれ方もしますが、決してパンダを料理して食べるという話ではありません。
しかし、氏は1973年生まれで37歳というのに、特に終盤、ぐいぐい作品中に引き込んでいく筆力はなかなかのものだと思います。
本格というわけではないけど、読ませてくれる作品なので、日本のミステリが好きな方は一読されることをお勧めしますね。(^^)