さて、今回は・・・、
「意外と知らない「寝返り」「寝言」のメカニズム」
について解説します!
睡眠中、無意識のうちにしている「寝返り」や「寝言」…
どういう役割があるのか、また潜んでいる睡眠障害の危険性など、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
今回これらのことについて解説させていただきますので、一緒に勉強していきましょう。
■ 寝返りについて
まず、寝返りについて。
皆さん、眠りから醒めたときに疲れを感じたことはありますか?
起きてから、体に疲れを感じるというのは、寝返りが原因のことがあります。
寝返りは、時には寝相などといわれ、あまり良い風に言われないときもありますが、とても重要な機能のひとつです。
同じ姿勢で寝ていると、体圧でどうしても同じところを圧迫してしまいます。そうすると血流が悪くなってしまい、体に良くないので、無意識の内に行われているのが寝返りです。
医療や介護の現場でも、自分の力で寝返りがうてない方を、何時間かおきに動かして床ずれになるのを防いでいます。
しかし、重要な寝返りも、多すぎると起きたときに疲れを感じることがあるのです。
〇 寝返りの回数
健康な人は7時間から8時間の睡眠中に20回から30回の寝返りを打ちます。
寝返りの回数の程度によって熟睡感に差が出る場合があります。
多すぎると、疲れを感じるようになりますし、少なすぎても血流が悪いままになってしまいます。
つまり、起きている時に適度な運動が大切なように、寝ている時にも「寝返り」という、ちょうどよい運動をしないといけないということです。
〇 敷布団の硬さが大切
では、寝返りが増えたり減ったりするのは、どうしてでしょうか?
寝返りの打ちやすさを決めるポイントの一つは敷布団の硬さです。
敷布団が柔らかすぎるとお尻が沈み込んで動きにくくなるために寝返りの回数が減ってしまいます。
逆に硬すぎると腰が反ってしまうので、寝返りの回数が増える傾向にあり、動きが増えすぎて、熟睡感が得られなくなる場合があります。
起きた時に疲れが残っているなと感じる方は、自分が今使っている敷布団の硬さがちょうど良いか確かめてみるのもいいと思います。
〇 敷き布団の硬さを確かめる方法
敷布団の硬さがあっているか、確かめる方法をご紹介します。
- ① まずは手ぬぐいのような薄くて伸縮性のあまりない布を用意してください。
- ② そして、手ぬぐいを3つ折にします。
- ③ それを腰の下に来るように敷布団に置いて、その上に横になります。
- ④ そして、それをもう一人に抜いてもらいます。
完全に挟まって抜けない場合は敷布団が柔らかすぎる可能性があります。
そして、抵抗無く簡単に抜けてしまうと敷布団が硬すぎる可能性があります。
ちょうどいいのは、少し抵抗がある程度で、手ぬぐいが「すーっ」と抜けるくらいです。
敷布団がちょうど良い硬さだとお尻の部分が適度に沈んだ寝返りの打ちやすい姿勢になっています。
応急措置にはなりますが、もし試してみて柔らかすぎる場合は、腰に当たる位置にバスタオルなどを敷いたり、硬すぎる場合は、薄手のかけ毛布などを敷いて硬さを改善したりすることも出来ます。
ただし、あくまでも応急措置的なものですから、自分にあった敷布団をさがすということが重要です。
体圧分散を意識して凹凸(オウトツ)をつけたウレタンの布団などもありますので、興味のある方は一度お試しされるのも良いかもしれませんね。
一部おすすめをご紹介します!
西川の安眠工房シリーズ「点で支える健康敷きふとん」シングル厚み8cmタイプ
点で身体を支える健康敷き布団は、3層構造で体圧を分散&通気性を確保。
身体に負担がかかりにくく、安定した寝姿勢を保ちます。
中芯のウレタンフォームはヘタリも少なく、打ち直しなどの手入れもいりません。
★普段ベッドをお使いの方にはこちらの【のべタイプ】がおすすめです★
また、体格の良い方やよりしっかりとした寝心地を望まれる方は下記の9㎝タイプをおすすめします!
西川の安眠工房シリーズ「点で支える健康敷きふとん」シングル厚み8cmタイプ
凹凸の層が体のラインに沿うように優しく受け止め、フラットな下層部が体をしっかりと支えます。
反発性に優れた中材ウレタンは程よい弾力性があり、寝返りがしやすくなっています。
厚み約8cm!これ1枚で敷き布団・マットレスとしてお使いいただけます。
★普段床に敷き布団を敷いて寝られる方にはこちらの【三つ折りタイプ】がおすすめです★
また、床に敷く時はカビが生えやすいので、除湿シートとの併用をおすすめしています。
こちらも体格の良い方やよりしっかりとした寝心地を望まれる方は下記の9㎝タイプをおすすめします!
その他バリエーションはこちらからご確認いただけます!
■ 寝言について
続いて、寝言について解説します!
寝言というと、何と言っているのか分からないような「むにゃむにゃ」というようなものから、会話できるのではないかと思うくらい、はっきりとしゃべるものもあります。
一緒に寝ている人の寝言にビックリした経験のある方もいるのではないでしょうか。
〇 レム睡眠時とノンレム睡眠時
寝言は、レム睡眠時とノンレム睡眠時で違いがあると言われています。
そもそも、寝言が多くなるのは、レム睡眠時です。
レム睡眠は、身体の睡眠であり、脳は起きている状態です。
レム睡眠時は夢を見やすいのですが、夢の中で発している言葉を、そのまま寝言として言っていると考えられます。
ただ、レム睡眠は身体の睡眠ですから、口を動かす筋肉や、声帯も十分に動かす事ができない状態です。
その結果、この時の寝言は「むにゃむにゃ」と、何と言っているのか分からないような寝言になることが多くなります。
一方、ノンレム睡眠時にも寝言を言うことがあります。
ノンレム睡眠の時は、脳が休んでいる状態で、身体は寝返りをうつなど起きている状態です。
ですから、レム睡眠時と逆ではっきりとした寝言をしゃべることがあります。
〇 睡眠障害の可能性!?
ただ、はっきりとしゃべりすぎる寝言は注意が必要な場合があります。
あまりに大きな声ではっきりとしゃべったり、叫び声や悲鳴のような寝言の場合は、「レム睡眠行動障害」など何らかの睡眠障害の可能性が考えられる場合があるからです。
例えば「レム睡眠行動障害」と呼ばれる睡眠障害ですと、誰かと争っている夢を見た時に「ばかやろー」と怒鳴って、壁や横に寝ている人を殴ってしまうなんてこともあるそうです。
もし、一緒に寝ている人の寝言や行動が気になるようであれば、一度お医者さんに相談されるのもいいと思います。
また、小さいお子さんをお持ちの親御さんの中で、お子さんの寝言が多い、また、寝ているときに手足をバタバタさせていて心配、という方もいるかもしれません。
ですが、この場合心配はいりません。
幼児期の脳は未発達で睡眠と覚醒を調節している部分がうまく働かないので、大きな声でしゃべったり、手足をバタバタしたりする事が良くみられますが、成長と共に自然と治まっていきます。
■最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、睡眠中に起こる現象である「寝返り」や「寝言」について解説しました。
私たちは毎日眠っていますが、その睡眠中に何が起こっているのか、未知の部分が多くあります。
この記事で少しでも解明されれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!