さて、今回は・・・、
「【痛み】と睡眠」
について解説します!
皆さんは良く睡眠をとれていますか?
頭痛など、痛みで眠れないと、睡眠の質が落ちてしまいます。
睡眠が不足すると体は危機を感じ、よくない変化を素早く察知できるように痛みにも敏感になることがわかっています。
今回は痛みと睡眠の関係について解説していきたいと思います。
■ 肩こり
寒くなると首をすくめたり背中を丸めたりして、気がつくと体が強張っているということがあります。
厚生労働省が発表している「国民生活基礎調査平成28年度」によると、主な自覚症状は…
男性1位は腰痛、2位は肩こり
女性1位は肩こり、2位腰痛という結果があります。
肩こりの原因に体の歪みがある場合は、歪んだ体に合わせて枕を選んでも解決にならないので、治療や矯正と並行して、調整できるタイプの枕を使うのがおすすめです。
〇 肩こりの自覚
日常多くみられる症候で、頚椎疾患をはじめ、眼科・耳鼻科・歯科疾患、更には内科疾患、不定愁訴にいたる様々な病気の主訴として、肩・首・肩甲骨の周辺のだるさ・不快感 ・痛み等の自覚症状が現れます。
※不定愁訴とは…検査をしても原因となる病名がわからない状態をさす
〇 肩こりの原因
筋疲労・血行不良が主で、不良姿勢、運動不足、同じ筋肉のみ使い続けること等により、
老廃物質が蓄積し血流が阻害され筋肉を固くします。
また、ストレートネックが原因となっていることもあります。
正常な人の首の頚椎の前弯角度は30度~40度です。
慢性的な頭痛・首の痛み・肩こりに悩む人の多くはこの角度が少なく、病院でレントゲンやMRIを撮ると正常よりも首が真っ直ぐになっていることが多々あります。
最近ではスマホやパソコンを使用する際の姿勢の乱れから、ストレートネックは子どもにも多いようです。
〇 バンザイ寝
バンザイ寝とは、名の通り両手を上げた体勢で無意識に寝てしまうことです。
これは体の様々な不調のサインでもあります。
また目覚めたときにバンザイ体勢ではなくても、起床時に腕がしびれていたり、手が冷えていたりする場合は、睡眠中にバンザイ寝をしていることが考えられます。
肩や背中がこっていると肺の伸縮が妨げられ、呼吸が浅くなり、睡眠中に呼吸を楽にしようとして無意識に腕を上げてしまうのです。
またバンザイ寝というのは肩や首に大きな負担がかかってしまうため、こりがひどくなってしまい、五十肩、動脈が伸びて血行不良を起こしてしまうことがあります。
冬場などは手や肩が布団から出てしまうため手の冷えの原因となり、気管が狭くなり睡眠時無呼吸症候群になってしまう可能性があります。
■ 頭痛
頭痛には種類があり、睡眠や寝具、季節の影響があるものもあります。
主な原因は、血行不良・睡眠リズムの乱れ・目や鼻、顎の不調・女性ホルモンの変化・嗜好品や環境・薬などですが、睡眠と関係のある頭痛はいくつかあります。
【主な頭痛の種類】
・緊張型頭痛:最も多い頭痛です。ぐーと後ろから側頭の痛みがあります。
血行の悪さや冷え、枕が合わない、ストレス、寝不足などが主な原因とされています。
・片頭痛:ズキズキ片側の痛みがあります。
リラックスして血行がよくなっても起こりやすく、リズムの乱れや寝すぎとも関係しています。
◎ 起床時に感じる場合…
・睡眠時無呼吸症:30分ほどでおさまる。
血中の酸素濃度が下がることなどでおこります。いびきなどで自覚することが多いです。
・歯ぎしり:無意識に噛み締めていると顔から頭の筋肉がかたくなり痛みが出てしまいます。
・睡眠時頭痛:睡眠中におこるものでとてもまれです。
痛みで起きるのは他の可能性も考えられるので就寝・起床した時刻や食べたもの、薬などのメモをとって数日続くなら病院を受診しましょう。
ぐーっと締め付けられるような頭痛があり、起床時に肩こりがある人は枕を見直してみることもおすすめです。
● 関節痛
関節の痛みは雨天の前後に出やすいので、関節痛をもっている方は梅雨時期は要注意です。
温湿度や気圧の影響で自律神経が乱れやすく、免疫系の働きも低下しやすいです。
関節リウマチは女性の方が多いようです。
症状は起床時に左右対象に関節がこわばり、うまく動かせず、なかなか布団からでられない他、長く続く全身のだるさなどもみられます。
見過ごさずに早期に治療開始するのが肝心です。
痛風は男性に多くみられ、若い内からの生活習慣の乱れが影響していることが考えられます。
寝不足は自律神経の乱れや免疫低下をひどくさせ、筋肉もこわばり疲労も抜けにくくなります。
自律神経は不意打ちに弱いので、天気予報をチェックして温湿度を整えたりお風呂につかって血行をよくし、しっかりと睡眠をとることが対策となります。
■まとめ
腰痛・肩こりという悩みで枕や敷きふとんを検討される方は多いと思います。
違和感程度だと様子見されるかもしれませんが、寝具は眠りを守る大事な消耗品です。
自分に合うものを知って、【痛み】になる前にメンテナンスをすることをおすすめします。
眠ってしまうと痛みに対して鈍くなりますが、寝付くまでが問題です。
ご自身の身体の為にも、睡眠はしっかりととってくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。