タオルケットは夏だけでなく、一年中使える万能寝具。
そんなタオルケットの選び方とおすすめをご紹介します。
素材、厚み(ボリューム)、織り方・加工、産地、メーカー、耐洗濯性など。
おしゃれなデザインのタオルケットも良いですが、機能性にもこだわりたいあなたに。
素材で選ぶ
タオルケットの素材として主に使われるのが綿(コットン)です。
綿(コットン)は、天然繊維で適度に保温性があり、吸水性・吸湿性が良く、やわらかく肌に優しい触り心地です。
汗をかきやすい夏に注目したいのが、この吸湿性というポイント。水滴は、ポリエステル等の化学繊維でも吸収することができますが、湿気を吸うのは不得意です。吸湿性がないと、蒸れやすくなり、快眠の妨げとなってしまいます。
安価なタオルケットだと、素材がポリエステルの場合があるため注意が必要です。
厚み(ボリューム)で選ぶ
厚みは好みで選んでしまって構いません。
薄いタオルケットは、軽くて、身体への負荷があまりかかりません。パイルの密度がある厚いタオルケットは、その分重くなりますが、保温性があります。
厚みの違いについては、実際に触ってみるのが一番わかりやすいでしょう。
インターネットで購入する場合は、写真でパイル密度や厚みを見て判断するか、重量や匁(もんめ)の数値で判断するかになります。匁数は重量のことで数値が大きいほど重くなります。
織り方・加工で選ぶ
もし織り方や加工にこだわりがあるのなら、織り方や加工で選んでも良いでしょう。
マイヤー織
マイヤー織機という機械で織られたタオル生地で、一見普通のタオル生地と変わりありませんが、長めのパイルで作られており、「引っかかっても抜けにくい」という特長があります。
無撚糸
撚りのない糸を使用しており、吸水性が良く、ふんわりとやわらかい感触です。
シャーリング
パイルの輪っかになっている部分をカットした生地で、毛布のような暖かみのあるスベスベなめらかな感触です。吸水性は通常のパイルより落ちます。
ガーゼ
肌触り・通気性が良く、爽やかな使い心地です。両面(全面)がガーゼ生地になっているものは、ガーゼケットと呼びます。
冷感素材
夏にピッタリのひんやりする接触冷感素材を使ったタオルケット。パイル生地と冷感生地のリバーシブルになっているものもあります。素材は綿100%ではない場合がほとんどです。
産地で選ぶ
タオルケットを含めたタオルの日本での代表的な生産地は、愛媛県今治市周辺と大阪府泉州地区です。この2つは、タオルの2大産地であり、それぞれ「今治タオル」、「泉州タオル」と呼ばれ、高品質なタオルとして人々から愛されています。
肌触りはもちろん、吸水性にとても優れており、肌をやさしく包み込んでくれます。
「今治タオル」はブランド化しており、独自の品質基準に合格したタオルのみに付与されるもので、とても高品質なのですが、その分、価格は通常のタオルより高価になります。プレゼント等にも重宝する優れたタオルです。
メーカーで選ぶ
タオルケットのメーカーは、有名寝具メーカーである「西川(東京西川・西川産業、西川リビング、京都西川)」や、「昭和西川」、「ロマンス小杉」、タオルメーカーである「楠橋紋織」などがおすすめ。
これまで培ってきたノウハウがそれぞれに蓄積されており、品質の良いタオルケットが数多く生み出されています。
デザインで選ぶ
シンプルな無地も良いものですが、お部屋のインテリアとしてデザインも遊びたい方は柄ものがおすすめ。タオルケットは織り方や染め方により様々な顔を見せてくれます。
柄ものタオルケットの一部
ドラム式洗濯機で洗えるタオルケットを選ぶ
タオル製品は洗濯機でガシガシ洗うもの。でも、洗濯を繰り返せば繰り返すほどタオルはほつれたり、傷んだりしてしまいます。
ドラム式洗濯機は、横向きのドラムが回転して中の洗濯物を上から下に落として洗う「たたき洗い」の方式です。ですが、タオルをたたき洗いすると、衝撃で繊維が潰れてしまいゴワゴワになってしまいます。
そこで、耐洗濯性を強化したタオルケットというものが出てきました。まだ数は多くはないのですが、耐洗濯性重視、長持ち重視の方は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ドラム式洗濯機で洗えるタオルケット
まとめ
- 素材は、吸水性・吸湿性に優れた綿(コットン)がおすすめです。安価なものにはポリエステルでできたものがあるのでご注意下さい。
- 産地は、今治タオルが一級品で、泉州タオルも有名です。
- メーカーは、西川などの寝具メーカー、もしくはタオルメーカーがおすすめ。これまで培ってきたノウハウがあるためバリエーションに富み、品質の良いタオルケットが多い。
- 厚み、織り方・加工は自分の好みに合ったものを選びましょう。
- 近年、耐洗濯性に優れたタオルケットも出てきています。
ご参考にしていただければ幸いです。