「春はだるい」と思ったことはありますか?
オルニチン研究会が「春のだるさ」を感じるかという実態調査を、全国の20代から50代の男女400人を対象に実施しました。
その結果、『春はだるい』と感じている人は、59.1%となっており、約6割の人がそう感じているようでした。特に、男性は30歳代で63.5%、女性は50歳代で76.9%もの人が一番春にだるさを感じていました。
だるさや眠気の原因は?
日本睡眠学会の認定医によると、冬から春に移り、気温が高くなってくると身体の中のリズムが変わってくることが、眠気につながっていると話しています。
例えば、寒い冬には体温の放出を防ぐために、自律神経が血管を収縮するようにコントロールしています。それが、春になり温かくなってくると、収縮していた血管を広げて、体内の熱を放出するようになってきます。
しかし春は、三寒四温という言葉もありますが、寒い日と温かい日が繰り返しやってきます。
冬から春への季節の変わり目は、日々の気温の変動や、昼と夜の気温差が激しくなり、自律神経がその変化に対応できなくなるため、バランス調整がうまく働かなくなってしまいます。
自律神経のバランスが乱れることで、眠気やだるさなどの不快な症状がおきやすくなると考えられているのです。
また、温かくなると身体の様々な器官が活発に動くようになってきます。そうするとエネルギーの代謝が促進されます。
糖質や脂質をエネルギーに変換するときには、ビタミンB群などの栄養素がたくさん消費されるのですが、ビタミンB群が身体の中で不足してくると、疲れやすい、だるいといった症状が起きやすくなります。
これが春先の眠気に関係しているということも考えられます。
ワンポイント
いろいろな理由で『春は眠い、だるい』ということが考えられます。これからの季節はこの春の眠気ともうまく付き合って行きたいですね。