寝言
寝言というと、何と言っているのか分からないような「むにゃむにゃ」というようなものから、会話できるのではないかと思うくらい、はっきりとしゃべるものもあります。
一緒に寝ている人の寝言にビックリした経験のある方もいるのではないでしょうか。
レム睡眠・ノンレム睡眠
寝言は、レム睡眠時とノンレム睡眠時で違いがあると言われています。
そもそも、寝言が多くなるのは、レム睡眠時です。レム睡眠は、身体の睡眠であり、脳は起きている状態です。レム睡眠時は夢を見やすいのですが、夢の中で発している言葉を、そのまま寝言として言っていると考えられます。
ただ、レム睡眠は身体の睡眠ですから、口を動かす筋肉や、声帯も十分に動かす事ができない状態です。その結果、この時の寝言は「むにゃむにゃ」と、何と言っているのか分からないような寝言になることが多くなります。
いっぽう、ノンレム睡眠時にも寝言を言うことがあります。ノンレム睡眠の時は、脳が休んでいる状態で、身体は寝返りをうつなど起きている状態です。ですから、レム睡眠時と逆ではっきりとした寝言をしゃべることがあります。
ですが、はっきりとしゃべりすぎる寝言は注意が必要な場合があります。
睡眠障害
あまりに大きな声ではっきりとしゃべったり、叫び声や悲鳴のような寝言の場合は、「レム睡眠行動障害」など何らかの睡眠障害の可能性が考えられる場合があるからです。
例えば「レム睡眠行動障害」と呼ばれる睡眠障害ですと、誰かと争っている夢を見た時に「ばかやろー」と怒鳴って、壁や横に寝ている人を殴ってしまうなんてこともあるそうです。
もし、一緒に寝ている人の寝言や行動が気になるようであれば、一度お医者さんに相談されるのもいいと思います。
また、小さいお子さんをお持ちの親御さんの中で、お子さんの寝言が多い、また、寝ているときに手足をバタバタさせていて心配、という方もいるかもしれません。
ですが、この場合心配はいりません。幼児期の脳は未発達で睡眠と覚醒を調節している部分がうまく働かないので、大きな声でしゃべったり、手足をバタバタしたりする事が良くみられますが、成長と共に自然と治まっていきます。
ワンポイント
一緒に寝ている人の、寝言に注目してみると興味深いかもしれません。