さて、今回は・・・、
「見たい夢を見る方法」について解説いたします。
皆さん、「見たい夢を見られたらいいなあ」と思ったことはありませんか?
誰しもが一度は思ったことがあるであろう、こちらのテーマについて今回はお話します。
■人はなぜ夢を見るのか?
〇夢のメカニズム
まず、夢を見るのかについて。
科学的に明確な理由は分かっていませんが、夢の存在意義を定めようとする説の中で、有力なものが2つあります。
・記憶の中にある無意味な情報を捨て去る際に知覚される現象
・必要な情報を忘れないようにする活動の際に知覚される現象
どちらも記憶の整理中に脳が刺激されることによって夢を見るのではないかという説です。
また、研究が進み分かってきたことで、これまで夢は、眠りの浅いレム睡眠時にだけ見ると思われていたのですが、眠りの深いノンレム睡眠時にも見ることが確認されています。
■夢を覚えておくためにできること
そもそも「見た夢を覚えていない」という方も多くいらっしゃると思います。
そこで、まず夢を覚えておくためのコツについてお話します。
「いい夢のはずだったのに思い出せない…」というように夢を覚えておけない方は枕元にメモの準備(スマホのボイスレコーダーも便利です)をして、目をあけてすぐ動き出さずに感覚や断片でも記録していく癖をつけてください。
多くの方がそのうちしっかり覚えておけるようになります。
〇レム睡眠とノンレム睡眠
逆にぼーっとしてそれどころではない、寝ボケが強いという方はノンレム睡眠(深い眠り)から目覚めているのかもしれません。
起きた時に覚えている夢は、起きる直前がレム睡眠(浅い眠り)だった時の夢で、ノンレム睡眠がくると忘れてしまいます。
人の眠りには個人差がありますが、多くの人は1時間半周期で、眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠を繰り返しています。
この性質を利用して、起きる時間の6時間か7時間半前に眠る時間に設定するのがオススメです。
そうすることで、比較的眠りが浅くなったタイミングで起きることが出来ます。
また最近は眠りが浅くなったタイミングで起こしてくれる睡眠アプリや、起きる時間にかけてどんどん光が強くなり、自然な起床をアシストしてくれる目覚まし時計も人気になっているみたいです。
眠るタイミングや目覚ましを工夫し、毎朝スッキリと目覚めて、いい夢も覚えておけると素敵ですね。
〇寝室環境を整える
いい夢を見るためにできることは色々ありますが、寝室環境を整えることも大切です。
寝ていても外部の環境や刺激から完全に切り離されずに、組み込まれることもあるとわかってきています。
寝苦しい姿勢や寝汗をかくようでは不快感から悪い夢が引きずられてしまうので、パジャマは吸湿性のよいものにし、掛け布団側もあまり重たく重ねないようにしてください。
いい匂いの空間だと悪い夢を見にくいともいうので、快適な空間を作っておくことも夢見をよくすることに繋がりますよ。
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■『自覚夢(じかくむ)』と『明晰夢(めいせきむ)』
「見たい夢を見ることができる」という人がまれにいます。
詳細なストーリーを見ることは難しいようですが、「何かを食べる夢を見たい」「旅行の夢をみたい」など、大筋の夢なら見られるそうです。
嘘のような話だと思う人もいるかもしれませんが、こういった夢は『自覚夢』や『明晰夢』と呼ばれ、実際に起きることなのです。
『自覚夢』や『明晰夢』は、自分で「これは夢だ」と自覚しながら見ている夢なので、夢の中で状況を変化させられるそうです。
〇夢はコントロールできる?
「見たい夢を見ることができる」ことは、誰しも一度は憧れたことがあると思いますが、意識して『明晰夢』を見ることは可能だという研究者もいます。
夢研究をしているアメリカのスタンフォード大学のステファン・ラバージ教授は、誰でも訓練次第で『明晰夢』をみられるようになると話しています。
訓練法は、以下の通りです。
1、夢から自然に覚める
2、夢を記憶し、10分~15分間別の事を行い、ハッキリと目を覚ます。
3、ベッドに入って「次に夢を見る時は夢を見ている事を覚えておく」と口に出して言い、再度眠りにつく。
4、自分がベッドで眠っている様子を思い浮かべる。それと同時にさっき見た夢の中の自分を見て、自分は夢を見ていると認識する。
5、これらがちゃんと出来るようになるまで3と4を繰り返す。
少し難しいかもしれませんが、ポイントは「次に夢を見るときは『夢を見ていることを覚えておく』と口に出して眠る」ことで、自分が夢をみているという認識をはっきりさせることが大事だそうです。
■枕の下に写真や絵を入れるとその夢が見られる?
「枕の下に見たい夢の写真を入れる」方法は聞いたことはありませんか?
好きな人や好きなアイドルの写真を入れた経験がある人もいるかもしれません。
では実際にこの方法は効果があるのでしょうか。
精神医学や心理学の世界では、一般的に夢は思考の延長と考えられています。
実際に、眠りに入る直前の会話や考え事が夢に影響することもあると思います。
要は、見たい夢について考えながら眠りにつけば、何らかの影響があるということです。
ですので、写真を枕の下に入れる行為も、その写真について考えながら寝るという点では、多少の効果があると考えられます。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
見たい夢を見ることができたら素敵ですよね。気になる方はぜひ今回ご紹介した方法をトライしてみてくださいね。